法人税 2014 11 23

 前々から気になっていたことですが、
法人税の税率について、日本は高すぎるという議論がありますが、
これは、全く表面的な議論に過ぎないのです。
 実は、税率が50%でも70%でも高くないのです。
要するに、痛くも痒くもないのです。
 こうしたことは、みんなサラリーマンで、
税金が、給料から源泉徴収されているから、
よくわからないかもしれません。
 確かに、売上高が1億円で、必要経費が2000万円だとすると、
課税対象となる所得は、8000万円になってしまい、
それに法人税が50%だったら、本当に「重税」です。
 しかし、必要経費を9000万円も計上すると、
課税対象となる所得は、1000万円に過ぎないのです。
この所得に、法人税の50%だったら、痛くも痒くもないのです。
 本屋では、「必要経費で落とせない経費はない。
何でも経費で落とせる」という本が売っています。
 そのほかに、優遇税制を利用すれば、
「課税対象となる所得」は、極端に小さくなってしまいます。
 だから、「極端に小さくなった所得」に対して、
税率が50%でも70%でも、痛くも痒くもないのです。
 そういうわけで、日本は法人税の税率が高いとか安いという議論は、
いったい全体、何のための議論だか、わかりません。
 昔、私は、知人に会うと、
よく「儲かっていますか」と聞いたものでした。
 そうすると、知人たちは、
得意げに、「こんなに儲かっている」と話すのですから、
私は、意地悪をしたくなって、
「じゃあ、税金は、いくら払っていますか」と聞くと、
急にヒソヒソ話になってしまいました。


























































































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